想い「1」

昔々あるやまあいの村で、古澤さんという老夫婦が養蚕農家をしていました。
大きな道路から奥に入っていたその場所には、蚕を買う小屋と、餌となる桑の木がたくさん育っていました。
今から約20年前、年老いたその老夫婦がとうとう養蚕業を辞める、という時がきました。
ちょうど同じ時期、産廃施設を建設できる場所を探していたとある産廃業者さんが、その山にたどり着いたのです。
大きな道路も近くにあり、近隣には住宅もないその場所は、産廃施設を建てるにはまたとない場所でした。
しかし、自然が豊かで水源地であるそのやまあいの村は「水と空気を生む場所だ!そんなところに産廃施設を建てられては、自然が壊れてしまう!」と地元の住民が立ち上がったのです。
その先頭に立ったのが、やまあい村先代の園主でした。
自然を守るため、先代園主は借金をしてそのやまあいの村を購入したのでした。

自然にやさしく、動物にやさしく

想い「2」

購入したやまあいの村を「やまあい村」と名付け、そこをどうにか活かす手はないかと先代園主は様々なことに挑戦しました。しかし、やまあい村の土地はほとんどが山林です。中山間地域にあるため、段々畑で面積は小さく、道も狭いので大型機械は通りません。山の土地は斜面が多く、草刈り等の管理も大変です。借金して土地を購入したはいいものの、ケールや無農薬野菜等を栽培してみても、効率が悪く、なかなか借金を返すことができませんでした。
そこで、元々飼っていた豚や鶏をやまあい村に放牧してみました。すると豚や鶏は喜びやまを駆け回り、荒れかけていた土地を慣らしてくれたのでした。

循環する農業

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